築30年の賃貸物件にApple Homekitを使って、2万円で新築ビル並のスマート換気・調湿システムを構築した話(冬編)
- 2017/01/22
- 00:48
どもども。スマート電球から始まり、最近家のスマート化にハマっているんですが、
(スマート電球の話はこちら)
http://shohiratsuka.blog104.fc2.com/blog-entry-434.html
今回、空調のスマート化に成功したのでその話を書きます。
我が家の物件は築30年の賃貸マンションなんですが、だいたいそのくらいの築年数の物件はリフォーム済み物件が多く、外から見た以上に内装がそこそこ綺麗(水回りなんかは割と更新済みが多い)で広い割に家賃が安いのでDIYでセルフリノベしながら暮らしております。
ただ、内装以外の構造面はさすがにどうしようもなく、特に断熱性能が(全く)ない、空調設備がない(特に換気なんか考えられてない)とかそれなりに年季を感じることろであります。
きっかけは、去年の秋。
衣替えの時に押入れと下駄箱のカビが見つかり革製品が軒並みやられ、
色々調べると、カビの原因は湿気と換気不足。
そういや、去年の冬は寝る時には必ず加湿器を回していたけれど、
寒くなるので換気なんかほどんどしていなかったなぁと^^;
部屋を閉め切って毎日加湿器回してたらそりゃカビ生えるわと^^;
夏場は割と換気口を開けっぱなして換気扇を一日4時間くらいは回してはいたのだけど、それくらいでは足りないみたいで。
これは換気不足と加湿のし過ぎが原因なんじゃ無いかと。
と言うことで、色々換気について調べていたら、
実は平成3年から近年の高気密住宅のシックハウスなどの対策に、新築物件は24時間換気が義務になっていたのを発見。
それならば我が家も、換気設備を導入しようと決意をしたわけです!(カビカビの皮靴を手に(笑))
ただ、24時間換気も色々課題があるらしく、
24時間換気しっぱなしだと冬場はせっかく暖房で温めた空気が逃げてしまうらしく、
知恵袋とかにも「24時間換気止めたい」的な投稿がたくさん。
出来れば換気をする必要があるときだけ換気をして、終わったら止まってほしいと。(贅沢)
さらに、加湿もオートで快適湿度をキープしてくれるようなことをしたいと。しかもスマートに低予算で(超贅沢)
で、色々考えたら
iphoneに、Homekitアプリが iOS10から実装されていますね。
すでにスマート電球とスマートコンセントは導入済みだったんですが、
それに空気質センサーを足すことで、
センサーをトリガーにしてコンセントのオンオフ制御ができそうだということが見えてきた。しかも全自動で。
そうです、夢のスマートハウスですね。
最近、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)という言葉は市民権を得つつあると思うのですが、
もう一歩先行く、HFMS(ホームファシリティマネジメントシステム)とでも言うのでしょうか。
電気と空調が自動で制御させていて、そこに住む人は機械の制御のことを考えることなく過ごせると。
是非ともやってみたい!
と言うことで。下記のような構成を考えました。
第3世代以降のappleTVをホームハブにして、
空調センサーの状態を監視させます。
例えば、空気質が悪くなったら換気扇をON制御、換気が十分になったところでスイッチオフ制御。
同じく、湿度が低くなったら加湿器をオン。
みたいなことができるようになります。
家の中だけでシステムを完結させるのであればappleTVは要りませんが、
iphoneの場所をトラッキングさせて、
家から外出したら、すべての電源をオフ。
家に近づいたら空調をオン。
みたいな芸当ができるようになりますので、スマートハウスとしては必須ではないかと。
で、買ったのはこちら。(すべてHomekit対応品)
空調センサー
乾電池式。置いとくだけで、気温、湿度、空気質(空気中の二酸化炭素やアレルゲン物質など)
を自動計測し続ける機器。
最初、室温、湿度がモニターできてどうするのかと思っていたのだけど、センサーをトリガーにして色々な機器を自動で動かせると言うのが、homekit のすごいところではなかろうか。
次にスマートコンセントなのですが、
おなじメーカーのelgato eve シリーズで揃えたかったので、
アメリカのアマゾンから個人輸入でelgato eve energy を購入。
(amazon.comのサイトに行ってポチるだけなので非常に簡単、時間はかかるけど)
もちろん日本国内でもhomekit対応のものは手に入ります。
こちら
対応品同士なら同じことだと思います。(保証はしませんが)
wi-fiを使ってiphoneからオンオフ制御できます。
センサーをつけなければそれだけです。
うちではhue以外の照明のオンオフに使っていました。
換気扇はいたって普通のです。
今回はトイレの中の換気扇の電源にスマートコンセントを仕込みました。
次。手動式の加湿器
スイッチを入れたままで電源のOFFができるアナログなタイプのものが良い。
最近のものはリモコン対応のボタン式のが主流だけど、センサーをトリガーにするので高級なものはいりません。
最低限の機能があるものを購入。逆に、最近主流のリモコン式のを買うと自動onoffはしてくれないので注意。
色々探した結果使えそうなこちらを購入。
設置状況はこんな感じ。
で、機器が揃ったところで早速下記のようにオートメーションを組みます。
・換気制御
空気質が非常に悪くなったら、トイレの換気扇スイッチをオン
空気状態が良くなったらトイレの換気扇スイッチをオフ
・調湿制御
部屋の湿度が、40%以下になったら加湿器をオン
湿度が51%以上になったら加湿器をオフ
※エアコン切った後にあまり湿度を上げたくなかったので湿度はわざと低めに設定。カビの原因にもなりかねないので。
快適な湿度は40~70%の間のようなので、この辺りはおいおい調整できるかなと。
以下のような設定画面です。
使ったアプリはELGATO EVE のアプリです。
機器ごとにオートメーションを組むことはできないので、機器が動くシーンをあらかじめ作っておいて、
ある条件が来た時に、そのシーンが動くように組むことがミソです。
つまり、換気オンのシーンと、換気オフのシーンは別々ってことです。
(やればわかると思う)
換気
調湿
化粧室の換気扇の状態が、iphoneでわかるってことですね。こちらのアプリはHOME
換気制御系のオートメーション設定はHOMEではできなくて、EVEの方を使うようになるので注意。
制御自体はどちらでもできます。
と言うわけで、実測。
我が家の寝室の換気制御状況です。
睡眠を始めてから1、2時間後くらいにはエアクオリティが悪くなっているのがわかりますね。
これは人間が吐き出す二酸化炭素とか、VOCとかの濃度が睡眠中の呼吸で上がるようです。
その後、起きて換気をすると一気に数字が下がりますね。
前の日があまり悪くなっていないのは、睡眠中に換気をするようにセットをしたからです。
体感で、ちょっと寝起きが良くなったような?スッキリ?したような?
あまりよくわからない?
よくある、モワッとしたような空気ではないことは確かです。
これで、換気が必要な時に、必要な分だけ換気、加湿を勝手にやってくれる家が低予算で構築できました。
冬場はこれでいいですが、夏場は加湿器の代わりに除湿機を入れようかなと。
それはその時にまた書きます。
皆様もちょっと進んだ未来のお家に行ってみませんか?
最後に、今のうちのhomeアプリの状況。
これだけ機器があると見ていてニヤニヤしてしまいますな^^
ちなみに、ヒーターというのはhomekit対応のこちら。
帰宅時に家をあっためておいてくれたり、空気を汚さずに快適温度をキープし続けてくれるマシンです。
我が家では寝る時はエアコンよりもこちらをメインに使っています。
というわけで、今日はこの辺でー!!
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